2008年08月06日

8月のドル円相場2008

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昨日のFOMCでは、
・インフレリスクは重要な懸念事項
・インフレの見通しは依然として不確実
・信用ひっ迫、住宅市場関連、エネルギー高が成長を阻む
・金融市場は緊迫した状態にある
・前回と同じくダラス連銀総裁が利上げ主張

として、インフレ、および景気減速の均衡がとれている状態が確認され、予想以上にハト派でした。とはいえ、ドルは底固く推移し、FOMC前から動いていたせいもあり、全体的にドル高での推移となっています。

ドル円は108.60円のレジスタンスまでもう一息です。
が、もたもたしているようであれば、逆に円高方向に動くので、

では、アノマリー的には、ドル円はどう動くのでしょうか?8月のドル安、円高は有名なので、為替ブログ村 でも書いている人が多いはずです。
しかし、激走 FX Grand Prixは、さらに突っ込みます。

それではもいってみましょう。
ドル円相場、8月編です。

【8月のドル円相場】

1.円高か、円安か。
・1998年以降の10年間で、円安:1回、円高:9回

なんとここ10年では9割の確率で円高です。
1985年以降の23年間ではあまり特徴はありません。

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8月ドル安の特徴(1998年以降)
・1998年−2005年まで8年連続でドル安円高
・円安となったのは2006年のみ
・円高となった2006年を除く1998年以降の初値−終値の平均円高水準は、3.50円(最高6.25円(2001)、最低1.34円(2002)
・1998年以降、初値−高値の平均円安値幅は1.22円(最高3.03円(1998)、最低0.11円(2003)
・高値―安値の平均は5.53円

ちなみに、2000年以降で、円安方面にふれた場合で値幅が1円超えたのは2002年の1.59円、2006年の2.82円。
他は、1円未満の円安

となります。

つまり、8月は一時的に円安方向に振れた場合でも、その値幅は1円程度と極端に小さいです。
そして、最終的には、3.5円程度の円高水準となります。
特に、最近では円安への方向が1円未満という相場が続いており、極端に円安方面に動きにくいです。

今年の8月の初値は107.90円ですから、2006年のように3円近く上昇したとしても110円が限度となりますし、逆に1円未満の円安なら109円に到達できないことになります。

また、8月の最高値ですが、ほとんどが8月上旬に記録していることも特徴です。
つまり、上旬に記録した高値から下旬にかけて下がることになります。


2.年間の高値、安値
8月の高値、安値が年間の高値、安値になったのはそれぞれ1回、2回です。
1998年に最高値(147円)、1993、1994年に年間の最安値をつけています。
ちなみに、1998年は、147円をつけた後、138円まで下落しており、8月は円高となっています。

それほど高値、安値をつける確率は高くありません。
今年の高値は1月の112.11円ですので、アノマリー的には8月に抜くのは難しいでしょう。
ちなみに、1月の高値、安値は年間の高値、安値になる確率が圧倒的に高いです。

3.値幅
・1998年以降の10年間の8月の平均値幅は、3.42円(初値-終値)、5.53円(高値-安値)

他の12ヶ月の平均月間値幅は、
・1998年以降の10年間の12ヶ月の平均値幅は、3.85円(初値-終値)、5.72円(高値-安値)

値幅的にはあまり大きくありません。やや平均を下回っています。
ただし、昨年や1998、1999年のように8円程度動くこともあり、荒れれば荒れます。

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では、以上を総合評価してみます。
8月はここ10年では、圧倒的に円高になりやすいです。(90% )
しかも、円安方面にふれたとしても、1円程度と限定的。
ここまで続くと、このアノマリ-を無視するわけにはいかないでしょう。

このアノマリーの理由として考えられるのが、米国債の利払いです。
毎年2月、8月の米国債の利払いを円に交換することが、円高の理由だと言われています。
たしかに、米国債も無視できませんが、2月に比べても8月は円高ドル安になりやすいです。
つまり、米国債以上の何かが、影で相場を動かしているのかもしれません。


さて、最後になりますが、ユーロ円についてもみてみます。

ユーロ高か、ユーロ安か。
・1999年以降の9年間で ユーロ高:2回、ユーロ安:7回

ユーロ円相場でも、圧倒的に円高ユーロ安になりやすいです。
ユーロ高になったのは2005年、2006年ですが、2005年は終値−初値の差で、たったの0.17円、2006年は4.03円でした。

ユーロ円でも円高になりやすい傾向がはっきりしています。
ちなみに、8月のユーロ円
・1999年以降の9年間の8月の平均値幅は、4.28円(初値-終値)、7.34円(高値-安値)

となっており、これは12ヶ月の中で最高の値幅となっており、8月のユーロ円は荒れるといえるでしょう。

ということで、8月の円高アノマリーはドル円だけでなく、ユーロ円でも健在です。
8月は日本円が強い季節。しかも中旬から下旬にかけて強くなります。
8月上旬の高値には注意しましょう!


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posted by ロガーロ at 16:58 | Comment(2) | TrackBack(1) | USD
この記事へのコメント
初めまして。
いつも興味深く拝見しています。
まだまだ、ロガーロさんの内容を全て理解する域には無いのですが
今日の記事(切口?)も非常に参考になりました。

これからも愛読させて頂きたいので、どうぞ御身体を大切にblogを続けて下さい。

Posted by りえ at 2008年08月06日 18:46
はじめまして。
最近は初心者よりも中級者むけになりつつあり、ちょっととっつきにくいブログになっているかもしれませんね。
でも、隅から隅まで読めば、必ず力がつくはずです。
過去記事もみれば、さらに書いていることに理解が深まるので、ぜひとも読んでください。

今後とも宜しくです。
Posted by ロガーロ at 2008年08月07日 11:19
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